今年の夏は、地震・大雨・酷暑・台風と災害が続いています。
幸いにも私たちには大した被害はありませんでしたが、関西地域でもあちこちで被害が出ているようです。
まずは人命最優先。
とはいえ、水槽に暮らす生き物たちは電気によって生かされています。
地震や停電に備えて、どんな対策をすれば良いのか…。
実際に活用することはなかったのですが、被害にあったアクアリスト様たちのご経験をもとに、私たちなりに行った対策をご紹介します。
停電対策
水槽に電力は欠かせません。
なのにもし、停電してしまったら?
酸欠防止
プロテインスキマーで供給している酸素がないと、魚はもちろんサンゴなどの無脊椎動物も生きてはいけません。
電池式のブクブクと、乾電池のストックを常備しておきましょう。
ブクブクは水槽内に入れるのはもちろんのこと、水が循環していないとサンプの水も傷んでしまうのでサンプにも入れます。
我が家では水槽4つサンプ2つの合計6個のブクブクを備えておきました。
ブクブクだけでなく、バブルストッパーTottoも用意しておくと良いでしょう。
塩ダレが防止できるので停電が解消した時の片付けが楽になるのですが、それよりも、泡を直接ではなく、水に溶けた酸素を水中に供給できるのです。
水流対策
ブクブクで酸素が供給できても、水流は生み出せません。
停電中はこまめに水槽内を手でかき回しておきましょう。
これによって酸素が供給できるというメリットもあります。
水温対策
水槽が大きいほど難しいのが水温対策です。
凍らせたペットボトル、保冷剤などで冷やす、
カイロや熱湯を入れたペットボトルで温める、
プチプチなどの保温シートで囲む、など色々とお話を伺いますが、真夏の昼間や真冬の夜間であればそれでも厳しい時もあるかもしれません。
水銀の水温計でチェックしながら対応することになります。
地震対策
まずは人間の安全を最優先に確保しましょう。
激しい揺れの場合、水槽が倒れてガラスが割れるなどの被害で怪我をすることもあります。
倒壊対策
我が家では何もしていませんが、色々と伺う限り
- 壁とキャビネットを固定する
- キャビネットと水槽を固定する
- 割れないアクリル素材の水槽・フタにする
というのが王道のようです。
少なくともライトが落下してショートする、という事態だけは避けられるようにしておきましょう。
水漏れ対策
フランジ付きの水槽にすること。
または、フランジの代わりとなるものを設置すること。
そしてなるべく密封度の高いフタをすること。
これが一番の対策になります。
水槽が揺れると淵から水がこぼれ、床や周辺が濡れるだけでなく
コンセントなどの電気機器がショートし火災につながる恐れがあります。
フランジのない水槽には、後付けできるフランジも売られています。
GEXアクアフランジ6−45熱帯魚・アクアリウム・水槽・アクアリウム・その他アクアテイラーズ
漏電対策
水槽にはポンプやスキマーなど電気機器が多く使われているため、スイッチ付きタップを使用している方が多いと思います。
タップ自体を漏電防止タイプにする、
タップはサンプからもっとも遠く上の方、それも水槽の水が万が一こぼれてしまっても水がかからない位置に配置します。
キャビネットの外側に防水シートで囲んでいる方もいらっしゃいました。
海水がコンセントにかかり通電するとショートして火災につながる恐れがあります。
くれぐれも気をつけておきましょう。
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災害は避けることができません。
そのために飼育している生き物が命を落としてしまうのは心が痛みます。
人間がちゃんと生きていられるような備えをした上で、飼育している生き物も死なせないように、できる限りの備えをしておきたいものです。