この水槽に迎えた新しい魚たちは、
特に飼育に気をつけないといけない子や、餌付けが必要な子はまずは隔離ケースに入れることにしていました。
隔離ケースに入れる目的は、
- 水槽の水に慣れてもらうこと
- 水槽の環境(ライブロックやサンゴなどの見た目)に慣れてもらうこと
- 他の魚がいることを知ってもらうこと
- 水槽内の他の魚の動きや、それに対する反応なんかをみること
などで、ここに放流しても問題ないだろうか、と調整するのです。
しかし…
この水槽にしてから迎えたシマヤッコは現在で4匹め。
餌付けが難しいとされるシマヤッコですが、隔離ケースで餌を食べるようになってもいざ水槽に放すと他の食欲旺盛な魚たちに気圧されて餌を食べなくなったりしていたようです。
だいたい、マダラとゴールデンストライプドアンティアスが激しく餌争いをしていて、そこに我関せずで突っ込んでくるスカンクなどのエビもいるし、餌場は常に競争のなか、気の弱いシマヤッコは出遅れてしまうんですね。
と!いうことで!一念発起
隔離水槽を立ち上げました。
とは言っても、本水槽の水を入れてスキマーとポンプとヒーターをつけただけの簡易版です。
隔離水槽を用意することにはいくつかの懸念がありました。
まずは置き場所。
そして、個別に水槽を立ち上げたら本水槽と水が違うので、合流するときにまたストレスがかかること。
本水槽の上にオーバーフローの小さな水槽を置くことも考えました。
本水槽から水をくみ上げて本水槽に落とすスタイルですね。
でもそれだと水槽のある部屋の風景がガラッと変わってしまう。どうにも野暮ったい。
ある人のブログで
隔離ケースに入れて餌付けをしていたシマヤッコが隔離ケース内で亡くなってしまった。どうせ餌を食べずに死んでしまうのなら水槽内に放してあげればよかった。
と書かれていて、それはとても心が痛い話でした。
色々と考えた結果、本水槽の水を入れた水槽を用意し、毎日水換えをすればいい。
その水槽はアクリルの簡単なものにして、隔離が終わったら片付けてしまおう。
ということになりました。
アクリル水槽の小型のものはなかなか見つからず、何がいいかなぁと思っていたときに
発見しました。
Reeferと連結している40cm水槽のサンプ槽が、新品のまま眠っているではないですか!
サイズは30cm*35cm*30cm、だいたい30キューブくらいな感じ。
仕切り板がありましたが、もうサンプとしては使わないので切りました。
(もちろんカットした部分はヤスリをかけて魚が傷つかないようにしています!)
この季節なのでヒーターは必須で、エアーとヨゴレ取りのために小さなスキマーもつけました。
Conpact Skimmer Oneという商品で、メーカー廃業のため格安で買えました。
水流ポンプは30cm水槽で使っていてアタッチメントや給水口が壊れて放置していたHydorを使いました。
ほそぼそと稼働中の30cm水槽からライブロックを移動させて、リフジウム用の海藻も入れました。
いつも隠れ家として使っている塩ビパイプも。
(ライブロックを入れる前は入ってたんですが、ライブロックを入れた瞬間興味を示さなくなりました…)
あまりにも暗いので、お安めのライトも買いました。
タイマーがついていないので帰宅したら点ける、という感じです。
この隔離水槽は、役目が終わったら片付けます。
お部屋のインテリアとしてはちょっと…ね。
片付けやすいようにアクリルで、っていうのもあります。ガラスだと運ぶの大変です。
夏場も水温上がってしまうのであんまり使えないですね。
もう魚を追加することは考えていないですが、
病気の魚が出たときの薬浴や、一時的に避難させないといけない状況になった時なんかに、また使う時が来るでしょう。
やっぱりこういうの必要ですね。
そうやって迎えた4代目のシマヤッコさん。
隔離ケースで飼育していた他の子達の時と比べて、こっちも安心感が違います。
元気に大きくなれよ〜。